歯磨きについて

フードについてお話した後は当然?歯磨きについてでしょうか。
人間でも歯磨きが嫌いな方もいるくらいですから、ワン子なんてとても
大変(嫌)かも知れませんね。でも小さい時から慣れさせていけば問題
無くさせてくれるはずです。いきなりなんていうのは無理ですから長い
目でみて、ゆっくり慣らしていきましょう。



歯磨きしないとどうなる?


人間と一緒で虫歯になるのでしょうか?あまり聞いたことないですよね。
どこかで聞きましたが虫歯というのは誰もが持っているわけではないよう
です。3歳くらいまでに感染しなければ、虫歯というものにはならないそうです。
ですから虫歯が出来る方は親からスプーン越し(口移し)などで虫歯菌が
移ったと考えられます。という事らしいのですが詳しい事は分かりませんw

話を戻しましてワン子の事ですが「虫歯」とはちょっと聞かないですね。
いろんなグッズにも「歯石取り」「歯周病予防」とあります。人間のように
虫食いの歯(虫歯)も見た事ないので多分虫歯にはならないようです。
その代わり歯石による
歯周病※になります。

簡単にいうとバイ菌が入って歯茎(はぐき)が腐り歯が抜け落ちてきます。
またそのままほうっておくとバイ菌が歯根に入り込み、化膿します。
ほおが化膿して腫れてきます。鼻から膿(うみ)が出る場合もあります。
最悪な場合化膿がひどくて、眼球が飛び出ることもあります。


歯磨きをしないでいると、下記のような問題が発生してきます。


・歯石が溜まってきます。 白っぽく→黄色っぽく→茶色っぽく
・口が臭くなってきます。 顔を近づけると背ける・逃げる
・よだれが多く出るようになります。 夏とかの季節に関係なく
・歯茎が赤っぽくなってきます。 ピンクなら正常。赤く腫れていたら注意
・歯がグラグラしてきます。 もう手遅れ。今すぐ病院へ
・ご飯が食べにくくなってきます。 ぼろぼろこぼしたり、食べるのが遅くなったとか
・固いものを全然噛まなくなってきます。 若い頃は噛んだのに、今は噛まない


すぐにわかる症状としては「匂い」ではないでしょうか。ただその子がもともと持っている匂いの場合もあります。それとは別に「何だか最近臭いような・・」という事になったら口のを覗いてみて下さい。多分歯が黄色・茶色っぽくなっているはずです。
ただ匂いがでない子もいますから歯を見たほうが確実とも言えます。たまには自分の子の健康チェックもするべきですね。




歯磨きの前に・・・


人間と一緒で毎日の積み重ねによる「
予防」が大事です。歯が汚くなってきたから治療する
のではなく、いつでもきれいな歯のために歯磨きするのが大事です。

ただ相手はワン子です。歯ブラシで毎日歯磨きってわけにもいきませんよね。させてくれる
子もいますが、若いときからしつけ(歯磨き)していないと出来ないです。普通の方はある日
突然歯磨きしようって事になると思います。でもワン子は逃げたり、そっぽ向いたり、へたを
したら飼い主さんを噛んだり・・・w こんな状況にならない為にも普段から慣れさせる訓練
をしないと、歯磨きの道は遠いです。

訓練といっても大した事ではありません。普段毎日の簡単な事です。どなたでも出来ますから
実践してみましょう。


1番大事な事は
信頼関係です。もともと口のまわりは、犬にとってあまり触られたくない部分です。というのは、母犬が子犬を叱るときや、上位の犬が下位の犬をいさめるときに、口のまわり部分を軽く咥えることがあるからです。ですから、犬自身が認めていない相手、信用できない相手には触らせたくないのです。ですから飼い主さんがその子に認められて(上位)いないと歯磨きにはほど遠いです。こればかりは毎日の積み重ねが大切ですので、上下(信頼)関係はしっかりつけておいて下さい。

次に口のまわりを触らせてくれるように慣れさせます。気持ちいい胸や頬を触りつつ、だんだん口の方に・・・。ただの愛撫として撫でながらだんだん慣れさせていって下さい。

触られるのが平気になってきたら今度は唇をめくってみましょう。平気そうならそのまま歯を触ってみて下さい。指先でそっと撫でるように。ここまで平気で出来るようになればこっちのものですw(指にマーガリンなんかのおいしいものを塗っておくと簡単かも)


この3つの事さえマスターしておけば歯磨きさせてくれたも同然です。ただ一朝一夕では出来ませんから根気よく続けなくてはいけません。また
楽しくしないしないと意味がありません。遊び感覚で飼い主さんもやらないと続かないのでのんびりやりましょう。



歯磨きはどうすれば?


上の事をマスターしておけばあとは簡単です。食後にする事を心がけましょう。
いろいろやり方がありますが、簡単な方法からやっていきましょう。


【手で歯磨きする方法】

上記で歯まで触らせてくれれば簡単です。指でなぞるかわりにガーゼ(指に巻いて)で撫でます。
そのままやらせてくれるようであれば、少しずつ力を加えていきます。歯石をこすり落とすように
して下さい。ちょっとでもワン子が嫌がるようなら今日はそこまでとして、また今度にしましょう。
(ガーゼの代わりに軍手をするという方法もあります。もちろん新品でお願いします)


【ハブラシで歯磨きする方法】

手で歯磨きをさせてくれるようになれば、ハブラシでも出来るはずです。経験上ガーゼよりも
歯石が取れます。最初はおもちゃ感覚で安心感を与えます。嫌がらないように歯磨きを始め
ます。もちろん歯磨き粉は付けずにそのままで。嫌がるようなら、子供用の甘い歯磨き粉を
つけて始める事をお薦めします。苺味やメロン味などなかなかですw それで完全に慣れて
しまえば大人用でもいけると思います。ただ大人用はかなりカライので根気は必要ですが
とても爽やかな口臭になります。
人間用の歯磨き粉以外にワン子(ペット)用もあります。いろいろ試しましたがどれもピーナッツ
バターのような感じでカラクもなくどちらかというと甘い感じがします。人間の甘い歯磨き粉より
簡単に歯磨きさせてくれるので重宝します。ただ個人的には泡が出ないので「歯磨きしたっ」と
いう実感がなかったので止めました。もともと泡が出なくてペットに優しい商品なので仕方無い
といえばそれまでですが・・・。このあたりは飼い主さんの好みもありますから、お好きなやり方
でいいと思います。

ちょっと余談ですが人間の大人用歯磨き粉を使ったら口臭がとても爽やかになったのですが
とうの本人はかなり辛そうでした。やっぱりカライのは駄目なんですね。げーげーはしませんが
他の子はもしかしたら吐いてしまうか、二度と歯磨きさせてくれなくなる場合もあるかも知れませんので十分に注意して下さい。



【道具を使って歯磨きする方法】

上記の方法でも歯石が取れないときはスケーラーを使う方法もあります。
歯医者さんが人間に
行うような感じです。歯石は驚くほど取れますが、素人がやると逆に歯を傷つけてしまい余計に
歯石が付きやすいとも言われています。このあたりは自己責任になってきますからここで記載
されているからといっても安易に行う事はお薦めしません。諸刃の剣といったところです。


【スケーラー】
歯医者さんが虫歯チェックの時、歯石取りに使う道具です。
尖った(とがった)タイプと平らなタイプがあります。尖った方は小さい歯石を取ったり
広がった歯石にひびを入れたりして使います。平らな方は歯茎の付近や広がった
歯石を取ったりするのに使います。
サイズ的には耳掻きくらいでしょうか。価格はペット用に拘らなければそんなにしません。
薬局などで1000〜2000円位です。ピンキリですが長く使う物ですからステンレス製の
丈夫な物がお薦めです。


実際試しましたが、歯が傷つくといった事に目をつむれば歯石はほぼ完全に取れました。薄いものから強力な歯石まで3日間くらいで全て除去出来ます。特に歯と歯茎に入り込んだ歯石はどうしてもハブラシでは取れませんが、スケーラーならちょいちょいといった感じです。また歯全体にこびりついた歯石も卵の殻をむくような感じで面白いように取れました。
ただ最初の1日はコツがつかめずかなりワン子に負担を掛けました。それでも付き合ってくれる子なので助かりますが・・・。2日目でコツが分かりました。歯石にもよりますが、結構力を入れないと駄目なようです。それでも無理な場合は一回亀裂を入れてやると良かったです。

尖ったスケーラーで亀裂をいれて → 平らな方でがりがりする → 歯石ぽろっ

こんな感じでしょうか。尖った2:平ら8の使用割合でした。言葉で表現するのは難しいですが歯石の表面を削るのではなく、歯と歯石に隙間を作ってそこを引っかいて取るといった感じです。

獣医さんで治療した後のきれいさとはいきませんが、口臭も減り、歯も白くなったので満足いく結果でした。またその場で歯石が取れていくので歯磨きしている実感がとても沸きます。

先にも言いましたがお薦めしているわけではありません。
歯が傷つくというデメリットもありますから自己責任でお願い致します。


【獣医さんで歯磨きする方法】

この方法が一番ワン子に負担が掛からず、また効果もしっかりでます。ただ飼い主さんにはお金がかかるという欠点?があります。場所によっても値段が変わると思いますが、全身麻酔と治療で2〜3万円位でしょうか。半日あれば終了するはずです。全身麻酔から覚めるまでボーとしてますから1日みたほうがいいです。さすがプロのお仕事といった感じで丁寧に歯石を取ってくれます。こういった技術は先生によって大きく変わりますから色んな情報を聞いた方がいいですね。

ちょっと嫌なお話ですが、獣医というのは基本的に
失敗しても責任取らないよという承諾書を手術の前に飼い主さんに書いてもらいます。これが人間だったら大変な事ですが、ワン子などのペットでは通用するんですよね。(おかしな話ですが・・・)これは去勢・避妊手術や骨折手術、なんにでも適用されます。もちろん歯石除去もです。全身麻酔というのはペットが暴れず・痛く無いというメリットがありますが、デメリットとして失敗したら死んでしまう可能性もあります。知っている話ですと避妊にいった子が全身麻酔でそのまま起きてこなかったり、歯石除去でも同じような事がありました。
(全身麻酔の量が多すぎてそのまま起きてこないという事故が多いようです)

獣医さんが手術を全て100%成功するとは限りません。こう言ってしまうと獣医さんに診てもらえなくなってしまいますが、せめて
リスクを避ける意味でもあまり獣医さんには行かない方がいいと思います。
統計がないのでなんとも言えませんが、「全身麻酔で帰らぬ子」はたくさんいると思います。どうしても麻酔をかけないと出来ない手術なら仕方ありませんが、何も歯石を取るだけにリスクを負って麻酔をかける必要はないと思います。歯石除去で死んでしまったなんて事になったら悔やむに悔やみ切れません。そうならないためにも普段からの歯磨きは大切だと思います。また普段から情報を収集して安心できる獣医さんを捜しておく事も重要ですね。



おやつ・おもちゃで歯石予防


歯磨き後や毎日は歯磨き出来ないという方の為に簡単でなおかつ効果のあるおやつ・おもちゃをあげてみましょう。おやつと一言で言ってもたくさんあります。歯磨き効果のあるクッキー・ガム類・ヒヅメ。おもちゃもデンタルコットン(ロープ)・デンタルコング・などの歯磨き効果をうたった商品があります。
実際何種類か試しましたがこれが1番っていうのはありませんね・・・w ただこれはいいかもという物だけあげていきます。もちろんご自宅の子によっても好みが違いますからご参考程度にお聞き下さい。

【おやつ・牛のヒヅメ】

おやつの中では1番に歯石が取れます。軽い(薄い)歯石でしたら1〜2時間噛んでくれればきれいになっています。歯をきれいにという点では1番ですがデメリットも多いです。

匂いが臭い(牛馬糞のような匂い?!慣れていないと結構辛いかもw)
○かなり硬いので連続して与えると歯が磨り減って(場合には欠ける)きます。
○毛が絡みやすいので、噛んだ後はブラッシングが必要かも。
○小さくなってくると飲み込んでしまう。(その後必ず吐くので、もったいなくても捨てます)
○蛋白質のかたまりですから、たくさんあげると太るかも知れません。

3日に一回与えれば十分です。与えたままほっとくと飲み込んだり、毛を食べていたりしますから頻繁に様子を見ることお薦めします。またデメリットをデメリットと思わなければこれ以上のものは今のところ無いと思います。あとはどれだけ噛み続けてくれるかですが・・・w


【おもちゃ・デンタルコング+アキレス腱(おやつ)】

遊びにも歯磨きにも効果があります。デンタルコングは3段の雪だるまみたいな感じで中は空洞になっています。単体でもいいのですが、この空洞におやつを入れると持久力UPです。遊ぶにも噛むのにもおやつ入りと無しでは変わります。おやつは曲げる事が出来るアキレス腱がお薦めです。半分に折れれば入ります。また簡単には出ないはずですから延々に噛んでいます。アキレス腱の代わりに小さいチーズやささみなどを入れてもいいのですが、すぐに出てしまい、中身を食べたらポイになりがちです。歯石取りの効果はヒヅメほどではないですが、なかなかです。デメリットとして延々噛んでいるとゴムが切れる場合があります。おもちゃだから仕方ないですけど・・・。


【おもちゃ・デンタルコットン】

コットンもなかなかいいです。ただ噛ませているよりも引っ張りっこしたほうが効果的です。コットンの代わりにタオルでもOKです。引っ張りっこによってワン子も楽しいですから長続きします。

おもちゃの場合には一緒になって遊んだ方が効果が高いと思います。歯磨きをしているというより遊んでいると思えば飼い主さんもワン子も辛くありません。楽しみながらするのがコツですね。

自分の子に合ったおやつ・おもちゃを探すのも楽しいです。とにかくおやつ・おもちゃですからそんなに歯石取りの効果は期待しないで、取れればいいなくらいに考えた方がいいですね。


歯磨きのまとめ


歯磨きは気になったその日に突然始めようとしても失敗します。子供の頃に教わった「毎日続ける」という事はペットにも言えます。歯は動物にとって命の次に大事といっても過言ではありません。その大事な歯を守るのは飼い主さんの務めでもあります。歯磨きは普通の事でから特殊な事と思わずペットを飼っている方なら誰でもやっている行為だと思って下さい。
そして一番大事な事は
「食後に・楽しく・のんびりと」です。健康な歯でいつまでも元気にご飯を食べれる子の方がいいですよね。


次は去勢・避妊手術についてです!